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この記事は2019年8月7日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

多度津でさぬき浜街道バイパス道路のトンネルを掘ってる。工期は2020年11月30日まで、開通は2021年度中の予定

さぬき浜街道も少しずつ整備が進み、開通当初と比べるとだいぶ快適に通行できるようになりましたね。

ですが、多度津町の海岸寺付近から三豊市に至る区間は、片側一車線の道路のまま手付かずで残されています。特にJRの線路をまたぐクランク部分は、大型車両のすれ違いが困難だったり、通り慣れないドライバーがトリッキーな構造にビックリして急停止したりするので、とても危険なポイントとして有名です。(鉄道マニアの撮影ポイントとしても有名です。)

そんな状況を改善するため、現在多度津町の御産盥山(みたらいやま)に「多度津トンネル(仮称)」を掘削して、バイパス道路を整備中です。

トンネルは西側から掘り進んでいて、東側まで貫通するのが2020年の春で、トンネル工事全体の工期は同年の11月30日までです。そこから電気工事等の整備をして、バイパス道路が開通するのは2021年度中の予定なのだそうです。

という訳で、今どんな様子なのか見に行ってきました。

トンネルの西出口

地名でいうと多度津町見立です。地図だとこの地点です。↓↓↓

浜街道バイパス道路のトンネル工事
山裾のぶどう畑の間を通って、トンネルの開口部へと続く道路が延びています。トンネル西側の見立と東側の白方はいずれもぶどうの産地ですから、なるべくぶどう畑に影響しないルートが選択されたそうです。

浜街道バイパス道路のトンネル工事
現場のすぐ横には、ぶどう畑とオリーブ畑が広がっていました。

浜街道バイパス道路のトンネル工事
1日1~8回の発破作業が行われているようです。警備員のおじさんに聞くと、「ワシは朝から夕方までここにおるけど、その間に2回ぐらい発破しよるな」とのことでした。

浜街道バイパス道路のトンネル工事
施工者は、「トンネルの佐藤」とも言われるトンネル工事のスペシャリスト佐藤工業と、公共工事には実績のある地元多度津の「枝園建設」です。現在は24時間体制で工事しているようです。

浜街道バイパス道路のトンネル工事
トンネル西出口付近の現在の浜街道です。片側1車線で、歩道は無いに等しい状態です。

トンネルの東出口

地名だと多度津町の西白方になります。地図だとこの地点です。↓↓↓

地図で見ても何も無い場所ですので、航空写真に切り替えた方が分かりやすいです。浜街道からだと、海岸寺奥の院の山門前を南へ抜け、突き当りをちょっと海岸寺駅方面に戻って、細道を南に折れます。見に行こうという好奇心旺盛な方は、普通の細い田舎道ですのでお気をつけください。

浜街道バイパス道路のトンネル工事
小鳥のさえずりが聞こえる、のどかな場所でした。この辺りも、数年後には様子が一変するのでしょうね。とりあえず浜街道感はゼロでした。むしろ山街道。

今回初めて、この山が御産盥山という名前であることを知りましたが、そう言えばここに来る時に前を通った海岸寺奥の院は、弘法大師が産湯を使った場所でしたね(諸説あります)。御産盥山という名前も、それにちなんだものであるような気がします

まさか生家の裏山でトンネルが掘られるとは、弘法大師もどこかでビックリしていることでしょう。(御産盥山という名前を調べてくれた多度津町総務課のOさん、ありがとうございました!)

浜街道バイパス道路のトンネル工事
トンネルの東側は、出口付近こそ整地しただけの状態ですが、その先の道路はあらかた完成しています。

トンネルを出ると道路は二手に分かれ、バイパス道路を直進すると左手にカーブして、宮ノ前交差点で今の浜街道に繋がります。側道から下りると町道に繋がり、そのまま進むと盛土山古墳の前で県道205号多度津丸亀線に接続します。

そちらも2日に分けてちゃんと歩いてきたのでご紹介します。

バイパス道路側

トンネルを出ると、分かれたばかりの町道と予讃線の線路と弘田川の上を橋でまたぎます。

浜街道バイパス道路のトンネル工事

地図だとこの辺から西を見ています。↓↓↓

浜街道バイパス道路のトンネル工事
弘田川を渡って下りてきたところです。

同じ場所から北を向くと、
浜街道バイパス道路のトンネル工事
こんな感じ。先に見えている信号が、今の浜街道との合流地点である宮ノ前交差点です。

真正面に見えるガードレールのある小高い場所から宮ノ前交差点を見ると、浜街道バイパス道路のトンネル工事
こんな感じで、バイパスと浜街道が南北にズバッと繋がるのです。左に向かって延びているのが今の浜街道です。左手前にチラッと見えているのは、多度津が誇る彫刻家・速水史郎先生のアトリエです。なんか画像が斜めになっててごめんなさい。

現浜街道との合流地点は、地図だとここ。↓↓↓

町道側

トンネルを出ると、左側から予讃線の線路に沿うようにバイパス道路の下をくぐります。

浜街道バイパス道路のトンネル工事
白方小学校の北辺りの町道からバイパス道路を見たらこんな感じ。横は予讃線の線路です。

そのまま東へ進むと、
浜街道バイパス道路のトンネル工事
ここで開通済みの町道と接続します。

地図だとここです。↓↓↓

まっすぐ行けば盛土山古墳の前に出ます。
浜街道バイパス道路のトンネル工事
サトイモ畑の向こう側にある緑の小山が盛土山古墳です。見たまんまのネーミングですね。

地図だとここ。↓↓↓

古墳の北側の県道205号多度津丸亀線を西へ行けば、また多度津トンネルの西出口付近に出ます。東へ行けば「ザグザグ多度津店」の前に出て、さらに直進すれば整備中の多度津庄跨線橋です。

多度津庄跨線橋については、こちらの記事をご参照ください。↓↓↓
県道205号多度津丸亀線バイパスの多度津庄跨線橋(仮称)がもうすぐ繋がりそうだけど、いつできる?→まだ2、3年先でした

道路関係の記事では毎度おなじみの県中讃土木事務所に問い合わせたところ、バイパス道路と町道は足並みをそろえて開通する計画で、いずれも2021年度中を予定しているそうです。

バイパス道路が開通すると、例のクランクを通らなくて済むという恩恵を受ける人は、大型車のドライバーさん以外にも多いのではないでしょうか。工事関係者の皆さん、開通はまだ先ですが、それまで事故にお気をつけて頑張ってください!

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