この記事は2019年8月15日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。
まんのう町の廃墟「四国お祭り村」が『ラグナロク サバイバルゲームフィールド』として復活してる
皆さんの中に、仲南町にあったレジャー施設「四国お祭り村」を覚えている人はいらっしゃるでしょうか。
四国お祭り村は、香川県仲多度郡まんのう町の展示施設跡。「お○り村」等として紹介されていることもある。
バブル期に建設された祭りをテーマとした博物館的施設だった。1999年閉業。
3階建ての大きな建物とドーム施設のほか、ヘリポートやポルシェ展示場跡などの遺構が残っていた。
少なくとも2014年頃までは敷地全体に雑草の生い茂った廃墟状態のままで、落書きやガラスの損壊が見られた。引用:廃墟検索地図
私は「四国お祭り村」の現役時代は行ったことがなかったのですが、閉業後間もない2001年に、近くにある坂本竜馬像の写真を撮りに行ったついでに立ち寄ったことがありました。
その頃はまだ荒らされた形跡もなく、「何かに再利用すればいいのにね」と思った程度でした。
その後、「四国お祭り村」は誰にも利用されること無く、20年近く放置されることになります。荒れ果てた建物は心霊スポットになり、興味本位で不法侵入する人が後を絶たず、やがては中でサバイバルゲームに興じる人たちが現れ、とても危ない状態になっていました。
久しぶりに行ってみた
琴平へ行ったついでに、そういえば「四国お祭り村」が廃墟化してるって誰かが言ってたな、と思って見に行ってみました。そしたら何と、人がいるじゃないの!「これが噂の不法侵入者たちか?ヤバいぞ引き返すか」と思っていたら、武装した男が近づいてきました。ヘルメット被ってゴーグルとマスクも着けてるので表情が分からずマジ怖い。
武装男:「何かご用ですか?」
Y口:「つい出来心で廃墟を見に来ただけなんです。ごめんなさい命だけは」
武装男:「いやいや命は奪いませんよ(笑) でも今はサバイバルゲームをやっている最中ですので、関係者以外は立入禁止となっています。こちらを散策されると危険ですので、もしよろしかったら安全地帯からになりますが見学して行かれますか?」
Y口:「・・・ぜひ」
好奇心には勝てませんよね。物腰の低さから、どうやら無法者たちではなさそうと勘付いたものの、武装した謎の男に連行されているのは間違いないわけでして。そんな緊張感あふれる状況の中で連れてこられたのが、「お祭り村」の旧本館でした。その3階から下を見ると、武装した6人の男たちが、まさにこれから2組に分かれてサバイバルゲームを始めようというところでした。
サバイバルゲーム(Survival Game/Airsoft)とは、主にエアソフトガンとBB弾を使って行う、概ね20世紀以降の銃器を用いた戦闘を模す日本発祥の遊び、あるいは競技である。英語ではエアソフト(Airsoft)と呼ばれ、アメリカ合衆国発祥の「ペイントボール」と並んで、銃器型の道具を用いる遊びや競技として楽しまれる。
引用:Wikipedia
そこにいた施設のスタッフがルールや装備品の解説をしてくれている時、「サバゲーやってる人って、何となくのイメージで怖い人と思われがちなんですけど、みんな優しくていい人ばかりですよ」と、見知らぬ爽やかなお兄さんがやさしい笑顔で話しかけてきました。
「って君、誰?」っと思ったら、ゴーグルとマスクとヘルメットを外したさっきの武装男でした。印象変わりすぎ!
施設スタッフのお兄さんと武装お兄さんから聞いた話をまとめると、
- 現在この施設の名前は「ラグナロク サバイバルゲームフィールド」というらしい。
- 「四国お祭り村」閉鎖後は廃墟として荒れ果て、勝手に入ってサバイバルゲームをする人が続出していた。
- その状況を憂いた現オーナーが1年ほど前に施設を買い取り、ちゃんと合法的かつ安全にサバイバルゲームができるように整備した。
- 戦略性の高いフィールドとして、利用客からは好評を得ている。
- 中四国でこれだけの広さを持つ屋外フィールドはなかなかないので、県外から来てくれるファンも多い。
- 今はまだプレオープン中だが、電気と水道が整備できたらグランドオープンする予定。
- グランドオープン後は、夜間のプレーもできるようにしたい。
- 当初は予想していなかったが、コスプレ写真の撮影場所としても人気が出てきている。
ということでした。
ちなみに私みたいなド素人が1からスタートする場合はどれくらい費用がかかるのか聞いてみたところ、3万円あったら装備一式揃えることができるそうです。こちらでは通販サイトも運営していて、そこで装備を買い揃えることもできるそうですよ。気軽に相談にも乗ってくれるそうですので、気になった方は是非利用してみてください。
サバイバルゲームやコスプレ撮影に興味がある方は、一度見学(無料)に行くことをおすすめします。その際は、事前に連絡してから行くようにしてください。でないと、私みたいに連行されるかも知れません(笑)
ただ廃墟の中を撮影したいというだけの方も、ちゃんとオーナーがいる施設ですので、無断で入り込むようなことはせず、こちらも事前に予約するようにしてください、とのことでした。
外観
お祭り村の看板も残っています。ちなみにこちらの入口からは「ラグナロク」に入れません。
奥に見えているのは旧美術館です。
下から見た本館です。
駐車場から見た本館。入るといきなり3階に出る構造になっています。
施設内の様子
駐車場
こちらの門からお入りください。(営業日には門が開いています)
住所:〒769-0301 香川県仲多度郡まんのう町佐文字北山1360-6
電話番号:0877-62-5425
駐車場:80台
関連リンク:ラグナロク公式サイト