前々から気になってた丸亀市にある団扇(うちわ)の形をしたとあるスポット。この場所に気づいてる方ってどのくらいいるんでしょ?
記憶の片隅に「あ〜丸亀やからうちわのデザインを取り入れたバス停ね」くらいの感じで、勝手にバス停だと思ってたんですがGoogleMAPを見てもバスは停車しない!?
しかも最近になってうちわのカラーがオレンジ系からクリーム色に変わってる!? 満を持して行ってみることに。
今まで車で通り過ぎるくらいでしか見てなかったのでこうやって立ち止まって見るとデカい!しかも敷地の広さも普通のバス停待合室の2倍はあります。まあ勝手にバス停と思ってただけなんですけどね。しかし創りが独特でちょっと奇妙な雰囲気が伝わってきます・・・
手形が・・・
奇妙なものをそのまま置いといてベンチの背面を見ると何やらたくさんの手形が。脳内に一瞬出てきた光景が暗い時間に下から懐中電灯で照らすと心霊スポットになりそうだなと。
その横の大量に積まれた瓦の壁!?も演出に一役買ってます(汗)
中央には「人」の文字
中央にある木の足元にある大きな石には「人」という文字が掘られてます。たぶんこれがオブジェの全容だとは思いますがいろいろ想像を掻き立てられて、石の割れ具合からひょっとして上には何か付いていて、◯人だったんじゃないかと勝手に想像を(笑)
友人、変人、個人・・・う〜ん、この言葉をわざわざ石に彫って飾らないか(汗)
消えかけた文字
文字が消えかかってよく読めないんですが、瞬時に思ったのがクイズ番組なんかでよくあるモザイクがかかってこれは何かというあれ。
私も回答者になりきって目をいつもより3割り程度細くして睨み倒したところ、どうやら「四国霊場開創1200年」と書いてます。たぶん・・・
この場所は何なのか?
先ほどまでのオブジェとはかなりかけ離れたポップな表示をみつけました。何かかわいい表示にここまで少し緊張してたんだなと思う身体が一瞬ゆるんだのを確認しました(笑)
この場所はどうやら「ヘンロ小屋」というものらしく、地域や道行く人にあいされることを願って無償で創られたものだそうです。お遍路経験がないのでこういう小屋があること自体知りませんでした。「 四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会が、歩きのお遍路さんのために休憩小屋を四国各地に作る活動をしてるそうで、サイトからヘンロ小屋の場所を確認できました。
設置されてる「ヘンロ小屋ノートBOX」には何枚もの用紙が入ってたんで、お遍路さんではよく知られてる場所かもしれませんね。
ここは香川県立丸亀高等技術学校で建築を教える先生が「第18号 丸亀城乾」として2006年11月22日に建設したそうで、さっき紹介した手形は漆喰壁に残された幼稚園児の手形だそうです。古来の日本建築の技法を若い人に伝えたり、文化伝承に取り組んでることもあってこのようなデザインになったみたいですね♪ またまた安心感で身体が緩みました(笑)
ヘンロ小屋の向かい側には「城乾こども園」があるので、ひょっとしたら当時の園児たちが残した手形なのかもしれませんね。
この「ヘンロ小屋」は多度津町や宇多津町、坂出市でもあるらしく、場所によっても姿形が違うみたいなんですがその地域に関係する形とかしてるんですかね。
◇ ヘンロ小屋 第18号 丸亀城乾
所在地:香川県丸亀市南条町17-16 南条町ポケットパーク
関連リンク:「 四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会 公式サイト
※内容等は記事作成当時のものです。