最近は一気に冷えこんできて自然の風景も変わってきてるだろうと紅葉スポットをマップで追ってたところ、分校の跡地が目に入ってきました。もちろん惹かれたのは建物でして、歴史を感じる木造建築はレトロ建築好きにはピッタリ。でもたしか安全性の問題から取り壊されてたような!? まあ紅葉も見に行きたいしついでに跡地も見てこうようかなと。ここより1時間ほどで到着と、それほど遠くない。いざ出発!(見切り発車ぎみです)
出発してまだ半分の距離も走ってないのにすでにこの酷道ですよ。でもこんな険しい通りの先に小学校なんかあったんですかね?
対向車来たら交わせにくい狭い道なのにガードレールもないし左側の崖からは石がゴロゴロ落ちてきてますし、できるだけ真ん中を走りたくなる気持ち、わかっていただけますか?落石注意の看板に向かって落ちてきたら防ぎようもないやんとツッコミ入れながらも進むと、途中でタイヤに挟まった木の枝を取り除くというイベントも発生!
警笛ならせの標識があり、控えめに鳴らしてみましたが、鳴らした所で来るものは来ます。この先で工事をしてた大き目のトラックが目の前に!ジュラシックパークでティラノサウルスに出会ったような絶望感です。
なんとか到着したところは枌所小学校柏原分校跡地です。まず読みがわからず「こなしょ」と読んでましたが正しくは「そぎじょ」で、漢字も「粉」のようで「枌」でした(汗)
すでに校舎は取り壊されてますが、過去の写真で見ると木造の校舎がとても良い雰囲気だったんですよね。レトロ建築好きを公言しているワタクシは建物があるうちに来たかったですね~。
かつては石垣の上に木造の校舎があって、後ろの素晴らしいイチョウの木と手前にあるモミジが紅葉すると、校舎の雰囲気とも相まってそれはそれは美しい景色だったでしょうね。今年は暖かい時期が長かったので紅葉の色付きが遅く、12月中旬頃までは紅葉が見れそうですよ。
Googleマップで確認すると2021年5月時点ではまだ校舎が残っていますね。イチョウの木が覆いかぶさるように屋根にかかっていて木造の校舎と周りの木々の雰囲気が映画のワンシーンのように感じます。実際に全国ロケーションデータベースというサイトに登録されているんですよ。
過去の写真を見せてもらったことがありますが、この場所付近に鉄棒などが設置されてたようです。もし石垣の手前の広場を運動場として使ってたとしたら全長30メートルほどなので徒競走だと何往復するのか。
このコンクリートの柱は校門を支えていたんでしょうか。
運動場!?の端に桜だと思われる木が伐採された幹がありました。春には桜が咲き、秋には紅葉、冬は雪が積もって、すごく風光明媚な学校ですよね。ここに通っていた生徒は体で四季を感じながら学校生活を送っていたのだと考えたら、他の学校では味わえないとても贅沢で貴重な生活のような気がします。
しばらく校舎を眺めていると1台の車が停車し、年配の男性が4人降りて何やら話しながら分校跡を眺めていたので、この学校の卒業生かもしれないと急いで話しかけたら「愛媛から紅葉見に来たんや」観光か~い!
1948年にこの場所で開校して1988年に閉校になり、その後も2021年6月くらいまでは校舎が残っていたようなので、73年の歴史があった建物だったんですね。
ちなみに枌所の所は濁らず「そぎしょ」です。
あと落石注意は、「既に落ちている石に注意」という意味ですよ。