坂出市府中町に突如現れた謎の店舗。その正体は、会議ができるヴィンテージショップ!?

アルシオーネ 店内

坂出市府中町の旧国道沿いにある、倉庫街チックな謎スペース。気になっている方、多いですよね?
その一角を占める、かつて「R.C.ONE(アルシオーネ)」というフレンチレストランだった店舗が店名もそのままに、古着ショップとして生まれ変わりました。内装も、ほぼ当時のままで、美味しいフレンチ料理の香りが漂っていた店内は、時を超えた魅力と個性あふれる古着の宝庫に。
天井が高く、レストランにしてはちょっと広すぎる印象を与えていた空間が、ヴィンテージショップにはちょうどいいゆったり感に思えるから不思議です。

オープン直前の某日、オーナーの原口さんからお話を伺い、アルシオーネの魅力を探ってきました!

坂出市府中町 アルシオーネ 原口さん

レストランの面影とヴィンテージの温もりが融合した、特別な空間

店内に入ると、以前フレンチレストランだった建物の趣を活かした、温かみのある空間が出迎えてくれます。店名の由来ともなった星をモチーフにした装飾や、かつてのカウンター席をドリンクスペースとして再利用するなど、懐かしい雰囲気が漂います。
そこに、丁寧にセレクトされた一点物の古着たちが、それぞれの物語を静かに語りかけます

まるつー:この場所で開店しようと思ったきっかけは?
原口さん:坂出に社交場を作りたい、という強い思いが昔からあったんですよ。府中のこのスペースも知っていて、何かできないかな、とも思っていました。今回、いろんなご縁が重なって、2つの願望が一気に形になり、ヴィンテージショップをオープンすることができました。この場所を中心に賑わいが作れたらいいですね。
まるつー:確かに車で通りかかる度に気になる場所でした。ヴィンテージショップにしたのは何か理由が?
原口さん:アパレル事情に明るい信頼できる店長さんとバイヤーさんに出会ったのが大きいです。何かをしたい、とは思っていましたが、具体的な形は見えていませんでした。それが、二人との出会いをきっかけに、パッと視界が開けた気がします。
まるつー:出店にあたって、何かコンセプトは?
原口さん:夢でもあった「社交場」ですね。古着屋さん、ヴィンテージショップというと、「ディープな雰囲気で入りづらい」とか「ユーズド品は抵抗がある」「何を選んだらいい分からない」という人もいらっしゃると思います。当店は、むしろそういう方たちにこそ気軽に来てほしい。古き良きものに触れて、ヴィンテージの世界に興味を持つ入口にしてほしいですね。そういう人たちがここに集い、コーヒーでも飲みながらご自分の趣味の話なんかで盛り上がったりしてくれたら嬉しいです。

ユーズド品だけでなく、未使用品のアイテムも数多く取り揃えられているので、どなたでも安心して利用できますね。中でも、靴は約9割が未使用品なのだとか。

坂出市府中町 アルシオーネ 靴

試着室も確保されていますので、心ゆくまでコーディネートをお楽しみいただけます。

坂出市府中町 アルシオーネ 試着室

また、コーヒでも飲みながら・・・との話がありましたが、当店で提供されるコーヒーの豆は、まんのう町の人気カフェ・SUNNYSIDE FIELDS(サニーサイドフィールズ)が卸したもの。軽食として出すチョコレートも同店から仕入れたもので、こうしたところにもオーナーのこだわりが感じられます。
現在、こうしたドリンク類は無料で提供していますが、いずれはカフェとしての営業を考えらえておられるのだそうです。

バイヤーが厳選!こだわりのヴィンテージアイテム

これだけ広いと、総アイテム数も相当なものでは?と思って聞いてみると、常時3,000~5,000点を取り揃えられているのだそう。
もちろん、中讃地域ではトップクラスの品揃えです。

まるつー:特にこだわって仕入れているアイテムは?
原口さん:Levi’s(リーバイス)の「501」や「505」など、ブラックデニムの充実度は県内トップクラスではないでしょうか? ウエストは31~38インチまであります。あと、80~90年代のシングルステッチTシャツも1,000点はあります。こちらも県内最多レベルかと。
まるつー:アメリカ製ですよね。いいですね!
原口さん:ニルヴァーナやストーンズ、ビートルズなどのバンドTもたくさん揃えていますよ。
まるつー:聴いてました!我々の青春ですね!

坂出市府中町 アルシオーネ ブラックデニム

坂出市府中町 アルシオーネ シングルステッチTシャツ

坂出市府中町 アルシオーネ バンドT

この後しばらく取材そっちのけで青春トークに花を咲かせていましたが、こうしたオヤジ世代の琴線に触れるものを含め、世代を超えた店長こだわりのアイテムが取り揃えられているそう。時代を超えて愛され、現代にはない独特の雰囲気を持つアイテムは、着る人の個性を際立たせてくれます。
古着ならではの風合いと、こなれた着こなしをお楽しみいただけるのではないでしょうか。

坂出市府中町 アルシオーネ 謎Tシャツ

このような、着る者を選ぶ妙な!?Tシャツも散見されました。ちなみに私はこんなのが大好物です。
また、当店は一点物のアイテムが多いのだとか。一点物の魅力は、二度と出会えないかもしれないということ。だからこそ、運命の一着を見つけた時の喜びは格別ですよね。

原口さん:こうした古着とお客さまの出会いはもちろん、スタッフとお客さま、お客さま同士の出会い、まさに「一期一会」を宝物にできる場所にしたいですね。
まるつー:新しいアイテムの入荷サイクルは?
原口さん:10日に1回のペースで新しいアイテムが並びます。その情報は、公式Instagramで発信します。
まるつー:買い取りの予定は?
原口さん:将来的にはやるかも知れませんが、今のところ行っていません。
まるつー:イベントはありますか?
原口さん:月に1回、アウトレットセールをやろうかと考えています。他にも、お正月に福袋を用意するのも面白いかな、と。やってみたいことは色々ありますよ。その都度発信しますので、是非Instagramをフォローしてチェックしてほしいですね。

坂出市府中町 アルシオーネ 格安ブランド品

他部門との連携で独自のサービスも

当店を運営するエニー株式会社には、なんとコインランドリー部門があります。
もうお分かりですね?
そう、入荷したアイテムはすぐに同社のランドリーで洗濯し、衛生面にも配慮しています。これは、女性にも入りやすい店舗にしたいという、オーナーのこだわりでもあるそう。また、坂出の地で同社を立ち上げ、アルシオーネのオーナーでもある原口さんにとっては、やはり坂出は特別な場所なのだとか。

原口さん:坂出駅周辺の再開発が進み、賑わいを創出する動きも活発化してきましたが、「坂出は郊外にもいいところがあるよ」と知ってもらいたいですね。
まるつー:周辺の企業とも何か連携を?
原口さん:何かイベントをする度にキッチンカーは出す予定ですが、行く行くは周囲を巻き込んでもっと色々とやりたいですね。同じテナントの企業さんには「会議室としてうちの店を使ってくださいね」というお声がけをしています。面白いでしょ? 古着屋で会議とか(笑)
まるつー:会議が踊りそうですね(笑) レストラン時代の懸念材料だった駐車場不足問題は?
原口さん:店舗横に10台分確保できました。ツーリング途中のバイク乗りさんなども来てくれたら嬉しいなぁ。
まるつー:確かに、店舗前にクラシックバイクが駐められてたら絵になりますね!

坂出市府中町 アルシオーネ ヴィンテージアイテム

古着だけでなく、古くて良いもの全般を大切にしたいという原口さんの思いが、周囲を巻き込んで大きな渦になろうとしています。
アルシオーネというかつての店名をあえて残したのも、そこに息づく物語を大切にしたいからだと語る原口さん。そこには、若き日に結婚式の2次会で当店を利用したという当店店長の物語も、当然含まれています。
古着は、過去と現在をつなぐ、サステナブルなファッションの選択肢でもあります。
まだ誰かの物語が息づいているヴィンテージアイテムを、あなたの手で新たな物語へと紡いでいきませんか?

◇ R.C.ONE – The Vintage Lounge(アルシオーネ – ザ ヴィンテージラウンジ)
住所:〒762-0024 香川県坂出市府中町5411-1
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
駐車場:あり
関連リンク:アルシオーネ公式サイト
関連リンク:公式Instagram

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