あの建築オタクたちは今?ロータリーハウス丸亀オフィスへ「確認」しに行ってみた!

皆さんは覚えているでしょうか?5年前、丸亀市金倉町に忽然と現れた木造注文住宅メーカー「ロータリーハウス丸亀オフィスのことを。
そして、面白半分で取材に行ってみると、胡散臭いローカルメディア(当時)にもかかわらず、居合わせた建築オタクのスタッフたちから熱烈歓迎を受けたばかりか、あろうことかオフィスでのお客様との打ち合わせ風景を見せつけるという他のハウスメーカーさんと一線を画した独自路線を突き進む尖りっぷりを披露し、取材陣(1人)の度肝を抜いたことを。

あれから5年。
やたらとアットホームな職場環境をアピールしていた彼らですが、そろそろ例の「打ち合わせ」にも飽き、新人さんたちは人間関係に疲れて散り散りになり、化けの皮も剥がれてきた頃合いだろうと、ロータリーハウスの今を確認しに行ってみました。もちろんこちらも、あの時と同じ疑り深いライターが。そう、5年経っても「アットホームな職場などこの世に無い」と思っている男がね!

なお、あの時の記事はこちら。↓↓↓
ロータリーハウス 丸亀オフィス「ロータリーハウス 丸亀オフィス」が新規オープンしたので見に行ってきた! その特徴は・・・打ち合わせ?

何も変わってないやん(いい意味で)

久しぶりにロータリーハウス丸亀オフィスを訪問してみると、5年前と全く同じメンバーが出迎えてくれました。それどころか、新顔が増えとるやないの。

岡田「いらっしゃいませ。お久しぶりですね!」

まるつー「ああ、駆け出しホームアドバイザーだった岡田さんが、なんかしっかりした広報お姉さんになってる・・・」

岡田「まるつーさんに取り上げていただいたおかげで業績も好調、かわいい広報の後輩ちゃんも増えました!(隣で笑顔で手を振る後輩の生田さん) そして・・・」

建築オタク軍団「「「ようこそいらっしゃいませ!!!」」」

まるつー「田尾店長に建築士の小山さん、そして営業の守屋さん。皆さんお変わりない!⋯⋯むしろ若返ってるのである!」

岡田「コーディネーターの宇山も、今日はいませんが変わりなく元気でやっていますよ。今回はロータリーハウスの現在地を知っていただこうと思い、まるつーさんをお招きしました」

まるつー「和やかな空気で騙そうとしても無駄無駄。前回は趣味の話などに終始した感が否めないので、今日は本当に家づくりの話を聞かせていただきますよ?」

岡田「まるつーさん、そんな感じでしたっけ・・・?」

まるつー「・・・5年もあれば色々あるんです」

あえて不穏な空気を漂わせてみたものの、そんなことはお構いなしにトップバッターの守屋佑紀さんがにこやかに登場。
早くもアットホームなムードに飲まれそうになりながら、インタビュー開始です。

チームで確認する家づくり

ロータリーハウス丸亀オフィス ホームアドバイザー 守屋さん

まるつー:5年前に「いつかは登りたい」とおっしゃっていた富士山、もう登られました?
守屋:そういやそんなことを言ったような・・・。いやー、富士山は諦めました(笑)
まるつー:そんなぁ。5年前は「建築士との打ち合わせ」がロータリーハウスの特徴、ともおっしゃっていたのですが、まさかそちらも・・・。
守屋:さすがにそれは変わりありません(笑) それに「打ち合わせ」は、建築士だけでなく私のようなホームアドバイザーやインテリアコーディネーターとも何度も重ねますよ。
まるつー:ほほう。どのようなことを?
守屋:例えば私(ホームアドバイザー)は、主にお金とスケジュールの確認をします。マイホームを買うのはこれが初めて、というお客様がほとんどですので、いつどのタイミングで何をすればいいのか分からない方がほとんどなんです。
まるつー:確かに。私も25年ほど前に某大手ハウスメーカーで家を建てた時、最初は何をどうしたらいいのかサッパリ分からず不安でした。
守屋:うんうん。家づくりって不安ですよね。そうした不安を打ち合わせによって1つずつ解消し、お客さまにとってリスクのない家づくりのアドバイスをするのが私の仕事です。
まるつー:特に金銭面は不安ですよね。契約後に照明や外構の代金がどんどん加算されて、最終的に見積もりとだいぶ金額が違った、なんて話もよく聞きます。ていうか、うちもそれでした。
守屋:そういった齟齬(そご)が生じないように、お金の話はお客さまと何度も確認していますね。
まるつー:それが終われば、建築士さんやコーディネーターさんにバトンタッチする感じですか?
守屋:いえいえ。ロータリーハウスは、ホームアドバイザー、建築士、コーディネーター、現場監督、家守りがワンチームで家づくりに携わりますので、バトンタッチという概念がないのです。建築士との打ち合わせは同時進行でやることも多いですし。
まるつー:では、家が建ってお客様に引き渡した後に守屋さんの出番があることも?
守屋:建った後は主に家守りさん(アフターメンテナンス部門)が担当しますが、チーム内で情報共有してその都度で私も確認しますし、お客様から私宛に直接ご連絡いただくこともあるのでもちろん対応します。
まるつー:チームで皆さんが最後まで携わってくれるのは心強いですね。ちなみにアフターメンテナスって何年やってくれるのでしょう?
守屋:無償点検は30年です。
まるつー:30年!!(本日最高の声量で) さすがは全棟「長期優良住宅」を謳っているだけのことはある・・・。
守屋:建てた後に確認を怠らないことも、お客さまが安心できる要素の1つではないでしょうか。構造については、この後に控えている建築士2人から、根掘り葉掘り聞いてくださいね。
まるつー:ありがとうございます。しかし・・・、いい話だけ聞いて終わるのも、なんか癪だなあ。富士山を諦めて、今は何が夢なんですか?
守屋:うーん、今は特にないですかねぇ。
岡田:この間「トレーラーハウスいいなあ」と言ってましたよ?(コソッ)
守屋:言ったなぁ。でも、あれももうやめました。だって高いし(笑)
まるつー:お客さまにお金の話をする人が真っ当な金銭感覚の持ち主で良かった(笑)
守屋:そうだ。結婚20周年を迎えましたので、妻と一緒にゆっくり旅行に行きたいですね。
まるつー:行っちゃえばいいじゃないですか。
守屋:丸亀の営業は私一人なんですよ。ちゃんと休みはもらっていますが、おかげさまで担当するお客さまが増えたこともあり、まとまった休暇となると難しくて。なので1番の夢は、「丸亀オフィスで一緒に働いてくれる営業さんに入ってほしい」ですかね(笑)
まるつー:えっ、そこ?

5年前は転職間もなかったこともあってか、ちょっとぎこちなさもあった守屋さんですが、今ではすっかりロータリーの人になっていました。
守屋さんのお話に出てきた「長期優良住宅」について、あらためて説明します(ロータリーハウスさんがYouTube動画で)。

ロータリーハウスで叶える「夢」

さて、先鋒・守屋さんは楽しく働いている様子でしたが、次に控える中堅・小山純一さんはどうなのでしょうか。
5年前、確か彼は新人設計士で、「建築士になるのが夢」と言っていたはず。
これはしっかりと確認せねばなるまい。

ロータリーハウス丸亀オフィス 建築士 小山さん

小山:どうもお久しぶりですー。建築士の小山です。
まるつー:ああ、このゆるキャラ感が懐かしいです。・・・って、今建築士とおっしゃいましたか? 建築士になる夢、叶えちゃったんですか?
小山:叶えちゃいました。もう、毎日ただただ仕事が楽しいです。
まるつー:具体的に、設計士時代から何が変わりました?
小山:設計士時代は申請業務が中心でしたが、直接お客さまとやり取りするようになりましたね。あと、田尾店長のサポート役だったのが、自分がメインで図面を引いて、家づくりをするようになりました。
まるつー:何このタケノコが竹になるような急成長ぶり! では、5年前は指を咥えて見ていた「建築士との打ち合わせ」も、今はご自身が参加されているのですね。どんなことを考えながら打ち合わせを?
小山:お客さまにとって使い勝手の良い家をご提案できるように気をつけています。間取りや配色などお客様のご要望を叶えつつ、打ち合わせを重ねて何度も確認しながら、そこで生じるデメリットを消していく感じです。
まるつー:そこへさらにご自分のスタイルを足していく感じですか?
小山:いえ、僕の場合は、お客さまの家をつくる際は、自分のスタイルを一切消すように心がけています。僕が住む家ではないですし、お客さまの「こうしたい」を、できる限り実現したいと思っています。ですので、自分は完全に空気になります(笑) ただ、お客様に快適に暮らしていただきたいので、動線や使い勝手などの「ご提案」はさせていただきます。
まるつー:自分を消すのってなかなかできることじゃないですよね。そのために心がけていることは?
小山:現場の大工さんの話をよく聞きに行ってますかね。現場の声は、本当に勉強になることばかりです。あと、より深く物事を調べるようになりました。お客さまのことを知れば知るほど、家づくりの多様性を再認識して、どんどん知識をインプットしています。
まるつー:お客さまの数だけ生活スタイルがありますもんね。先程から横で頷いている岡田さんから見た小山さんの印象は?
岡田:いきなり来た(笑) 現場にはほんとによく行ってますね。あと、高松オフィスの同期とも仲良しで、いつも意見交換している印象です。仲はいいけど、お互い切磋琢磨しながら高め合ってるって感じが、凄くロータリーっぽいなと。
小山:いやー、同期が大好きなんですよねえ。事あるごとに意見を聞いてますね。
まるつー:おっと、田尾店長よりも好きになっちゃいました?
小山:そういう「好き」じゃないですから! 田尾店長のことは変わらず尊敬していて大好きですし、後輩も好きですよ。もう、みんな大好きです(笑)
岡田:これってロータリーの社風ですよね。先輩後輩関係なく仲が良くて、それぞれがオタクなので(笑) 得意分野があって、お互いをリスペクトしつつ、年齢の垣根を越えて意見を聞いて学びを得ています。分からないことを気軽に聞けちゃう関係性がありますね。
まるつー:1軒の家を建てる時だけでなく、もう会社全体がワンチームなんですね。
小山:それはありますね。僕も後輩に教える立場になって、確認の徹底など責任感がでてきた部分はありますが、逆に後輩から教わることも多くて。そういう視点もあるのか、という気づきが楽しくて仕方ありません。
まるつー:これから「こんな建築士を目指したい」という目標は?
小山:「小山さんが建てた家っていいよね」と言われるような建築士になりたいです。自分のスタイルを消すことと矛盾しているようですが、どんな人がお客さまになってもその人が住みやすい家を作り、「えっ、この家も小山さんが作ったんだ」と感心してもらえるような。
まるつー:もしご自身の家を作るとなった時も、小山スタイルを消せますか?
小山:そうなった時は、妻の意見を形にします。その代わり、誰も見ないような細部の構造にこだわりを入れたりしますかね(笑)
まるつー:5年の間に伴侶まで手に入れてた! ひょっとして、建築士に合格したら車を買うという夢も?
小山:はい、叶えちゃいました!
まるつー:これはもう、取材した我々にもご利益のおこぼれがあるかもしれませんな(笑)

ロータリーハウスは、お客さまの家を建てるという夢を叶えるばかりか、社員の資格取得の夢もしっかりサポートしてくれる体制が整っている会社なのだとか。
もうこうなったら、何かしらの試練を彼に与えてほしい。例えば大好きなイチゴが食べられなくなるとか(笑)

「3Dパース」も進化していた!

続いて現れたのが、小山さんが尊敬しているという田尾政康店長。このロータリーハウス丸亀オフィスの設計を手掛けた、言わば「生みの親」です。

ロータリーハウス丸亀オフィス 店長 田尾さん

まるつー:田尾さん、なんか5年前より若返ってません?
田尾:ほんとですか? きっと広報さんたちが頑張ってくれてるおかげで楽させてもらってるからですね!(ガッツポーズする岡田さんと生田さん)
まるつー:丸亀オフィスの立ち上げ時は大変でしたか?
田尾:それはもう、大変でしたし不安でした。オフィスの設計も1人でやりましたし、当社はSNSを中心に集客していますから、何の縁も無いこの丸亀で、本当にお客さまが付いてくれるのかどうかと。ありがたいことに業績も伸び続け、杞憂に終わりましたけど。
まるつー:その要因はなんでしょう?
田尾:真面目にコツコツとやっているのが評価されているのかな、と。「打ち合わせ」はもちろん、オフィスも現場も綺麗にしていますし、社員同士をはじめ業者さんとの関係性も良好です。そういう「雰囲気」は、やっぱりお客さまも敏感に感じ取られる点ですしね。
まるつー:5年前にも紹介させていただいた「3Dパース」も好評なのだとか。
田尾:そうなんです。「分かりやすさ」が好評いただいています。図面だけだとどうしても「思っていたのと違う」という齟齬が生じてしまうので、図面だけでは分からない色や高さを実際に建つ家と同様の感覚でイメージしていただけるツールとして活用しています。家電や調度品の取り替えも自由自在にできますしね。ですので、前回も話に出ましたが、お客さまが実際に建った家を対面した時に、3Dパースと変わらなくて感動が薄い、というデメリットもあるんですよね・・・。
まるつー:そこも変わりないのですね(笑)
田尾:現在打ち合わせで使っているものを実際にご覧になります?(カチカチとマウスを操作し、モニターに映し出される)
まるつー:うわっ、以前と比べて動きが格段に滑らかになってる! しかも距離感がわかりやすいし・・・何だこれ? 陰影も反映されてる!?
田尾:年月日や時間を入力することで、その日の何時はこの部屋にこんな具合に日光が差し込みますよというのも分かるんですよ。隣家との距離がちょっと狭いかな、と思っても、窓の取り方次第で十分日光が入ってきますよ、という説明もできます。あと、スイッチやコンセントの位置の確認ができるのが好評ですね。
まるつー:スイッチは実際に使ってみないと分からない部分ですもんね。
田尾:それもこうして3Dパース内で場所や高さをその場で変更できます。(おおっ!と声を上げるまるつー取材陣)部屋の奥にスイッチがあると、真っ暗の中スイッチを探さないといけない、などということがないように確認できますので、打ち合わせの段階でスイッチの位置を変更することもあります。
まるつー:せっかくの新居で、住み始めてからそういうのが分かるとテンションが下がりますもんね・・・。
田尾:私たちの仕事は、こうした「思っていたのと違う」の解消、これに尽きます。
まるつー:なるほど、よく分かりました! ⋯⋯ところで、丸亀オフィスの5年間での「思っていたのと違う」はありますか?(笑)
田尾:いい意味でなら(笑) 冒頭でも言いましたが、当時新人だった岡田さんや小山さんが、思っていたよりずっと早く主力として成長して安心して仕事を任せられるようになり、自分の仕事にも余裕ができました。お客さまに対しても、よりきめ細やかな対応ができるようになりましたので、好循環を生んでいますね。(再び岡田さんがガッツポーズ)
まるつー:それで田尾さんも若返り、いいことだらけじゃないですか(笑)
田尾:そうなんですよ。家を建てるお客さまって30歳前後くらいの方が多いのですが、当社はデジタル世代の若いスタッフが多く、お客さまと同じ視点で対話ができるのが大きいですね。
まるつー:今後の課題は?
田尾:中讃地区では会社としての知名度がまだまだ低いので、もっと色んな方に「ロータリーハウス」を知ってほしいです。
まるつー:そのためには?
田尾:情報発信担当の岡田さんや生田さんが、若い感性を活かしてどうにかしてくれることに期待しています(笑)
まるつー:まさかの丸投げ!(笑) では、次回はロータリーハウスの顔ともいえるお二人の密着取材に決定です!
岡田・生田:頑張ります!!

ロータリーハウス丸亀オフィス 店長 田尾さん

ロータリーハウス丸亀オフィス 田尾さん 岡田さん

結論から言うと、5年前と全く変わらずアットホームな会社で、化けの皮を剥ぐという当初の目的は果たせずじまいでした。そればかりか、的外れな質問をしても模型を持ち出して分かりやすく解説してくださり(さすが建築オタク)、時間を忘れてすっかり長居してしまいました。
自然と口コミで評判が広がり、業績がアップしているというのも頷けます。

なお、田尾店長が見せてくれた3Dパースはこんな感じ。5年前に見た初代トゥームレイダーみたいなやつから相当進化していました。
↓↓↓

御三方のインタビューの中で頻出していたのが、「確認」というワード。
聞けば、ロータリーハウスではチームで行う「確認」の家づくりをテーマに掲げ、デザイン性に優れた暮らしやすい家づくりを行っているとのこと。
その過程で、お客さまの「思っていたのと違う」を減らすため、チームで情報を共有し、打ち合わせを重ねることで何度も「確認」していることを窺い知ることができました。
結果として、高松市内での注文住宅着工棟数4年連続No.1という実績(住宅産業研究所2022年度調べ)に繋がっているのだと、否が応でも納得させられました。
まだまだ丸亀や中讃では知る人ぞ知る感がある木造注文住宅メーカーですが、今後数回にわたってその魅力を「確認」しに行きますので、是非ロータリーハウスマニアになりましょう!

◇ ロータリーハウス丸亀オフィス
住所:〒763-0053 香川県丸亀市金倉町1519-1
電話番号:0877-89-8080
営業時間:9:30~18:30
定休日:水曜日・年末年始・夏季
駐車場:あり
関連リンク:ロータリーハウス公式サイト
関連リンク:公式Instagram

記事へのコメント
1件のコメント
だいぶ前ですが他で建てた時はここまでは付き添ってくれなかったです。車もそうだけど年月たてば商品やサービスのレベルも高くなってるんですね。
2025-04-12 10:11