この記事は2022年8月24日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。
多度津町で県指定無形民俗文化財「南鴨念仏踊」が2022年8月28(日)に開催される。6年ぶりの開催みたい【動画あり】
多度津町で2022年8月28(日)に開催される県指定無形民俗文化財「南鴨念仏踊」についてご紹介します。
概要
8月28日に、県指定無形民俗文化財「南鴨念仏踊」が開催されます。
前回は平成28年に実施されて以来の6年ぶりの開催になります。
南鴨念仏踊は綾川町で開催されている滝宮念仏踊と同様に菅原道真に起源をもつ雨乞い踊りの一つになります。引用:多度津町 公式サイト
開催日時
2022年8月28日(日) 9:30~
開催場所
加茂神社 (多度津町大字南鴨)
2022年の「南鴨念仏踊」について
例年は加茂神社から糺神社に行列し、そこで一庭奉納する流れですが、今回は開催1時間前の8時30分ごろに南鴨自治公民館から糺神社に行列し、一庭奉納後に加茂神社に赴き、そこから開催ということになります。
加茂神社内での奉納からが一般的な公開になります。
コロナ化でありますので、敷地の狭い糺神社の密を避けるため、ご見学の際は十分にご配慮いただきますようお願いいたします。
注意事項
- コロナウィルス感染症のまん延防止のため、見学者の皆様はマスク着用の厳守をお願いいたします。
- 開催場所の加茂神社には駐車場はございません。周辺住民のご迷惑にならないよう、路上駐車等はご遠慮ください。
「南鴨念仏踊」の起源
この踊りの起こりは、南鴨文化財調査委員会編「南鴨念佛踊」によると、平安時代まで遡ります。
それは仁和4年 (888年) に起きた大旱魃 (かんばつ) の際に、当時、讃岐国国司であった菅原道真が現在、国府の推定地であるとされている坂出市府中町の城山で自ら降雨祈願をし、さらに道隆寺の理源大師に依頼して、鴨地区にあった牛頭(ごず)天皇社で祈祷したところ、たちまち雨が降り、地元の農民たちが喜び、踊ったことを起源としています。
この起こりに関して綾川町の滝宮神社で行われていた「滝宮念仏踊」でも同様の起源が残されており、2つの踊りには共通性が多く、現在では行われてはいませんが、過去には滝宮神社まで奉納しに行っていたことも両者の踊りの関係性が強かったことが窺えます。
踊りの流れは、神社にすぐさま奉納するわけではなく、その前段階で、神社の御旅所まで巡行していき、そこでまず踊りが奉納されます。引用:多度津町 公式サイト
「南鴨念仏踊」の流れ
- ナギナタの四方切りで舞台を清める。(元々は神楽で行い、鉾を使う。)
- 南無阿弥陀仏の声明(念仏に音節を付けて唱える)が変容した「ナッパイドーヤ」や「ナーモデ」という掛け声とともに、鉦や太鼓、横笛の音色に合わせて、勧請成(かんじょうなり)といった先導役に率いられた稚児たちが独特の衣装をまとい、円の周りで踊ります。
「南鴨念仏踊」の動画は見当たりませんでしたが、同様の起源をもつ「滝宮念仏踊」の動画がありましたのでご紹介します↓↓↓
平成26年にも開催されていましたが、その時は正規には約21年ぶりとなっており、次回の開催も長い空白の期間があるかもしれませんので、気になる方は是非「南鴨念仏踊」を見学に行かれてみてはいかがでしょうか?
◇ 南鴨念仏踊
応募期間:2022年8月28日(日) 9:30~
開催場所:加茂神社 (多度津町大字南鴨)
関連リンク:多度津町 公式サイト