皆さん突然ですが、お寺の入口にいる強そうな2体の像をご存じですか?当たり前すぎて知っとるわ!と怒られそうな質問ですが・・・そう!「金剛力士像」ですね。開口の「阿形(あぎょう)」像と、口を結んだ「吽形(うんぎょう)」像の2体一組でお寺を守ってるガードマン的な役割を担っているようです。
そんな一般的な金剛力士像ですが、多度津町にある海岸寺は一風変わった方たちがお寺を守っていると聞いて、珍しもの好きなワタクシは急いでかけつけました!
海岸寺に到着してまずは本堂にご挨拶。本堂の前にお寺の入口でもある山門をくぐったのですが、その山門では一風変わった像が出迎えてくれました。さてここでいきなりですがクイズです。
- 1ゾウさんの像
- 2お相撲さんの像
- 3ストロング金剛さんの像
- 4ダビデ像
3番目の選択肢を懐かしいと感じた方、世代がばれちゃいますよ(笑)
廻しを巻いたちょんまげ姿はまさしくお相撲さん!海岸寺の山門ではかつて実際に活躍した地元力士の像がガードマンをしているんです。
向かって右側が観音寺市出身の「琴ヶ浜」、左が丸亀市出身の「大豪」というお相撲さんです。それぞれ大関と関脇が最高位で勝率も5割を超えという、昭和の20~30年代にかなり活躍された力士のようです。
丸亀市出身の「大豪」の名前を見た同伴者が「あー!この力士知っとるかも!」と言って記憶を辿り始めた。話を聞くと、どうやら親戚の知り合いらしいという事が判明し、急に親近感が沸きました。説明看板を読むと「わきが甘かった」や「突っ張りも消えた」など辛口な言葉が並んでいるのをみて「セルジオ越後みたいやん!」と突っ込まざるにはいられなかったです(笑)
何故地元の力士像にしたのでしょうか?その答えは山門の脇にある看板にありました。
ここで第2問です!
- 1力士本人からの申し出
- 2お金が無かった
- 3住職が大の相撲好き
- 4相撲が流行ってたから
3の「住職が相撲好き」も可能性としては否定はできないですが、この看板から導きだされる答えとして2を正解とします!金剛力士と地元の力士とで費用にどれくらい差があるんでしょうかね!?
それにしてもこの案内板の説明よく読むと赤裸々で面白いんです。一度造られた像は象徴的すぎるって理由でやり直ししてるそうです。「象徴的すぎる」という言葉が絶妙ですね(笑) どんな像だったのか最初の像が気になるじゃないですか。「大豪」さんは横から見るにはそっくりらしいです。正面は似てないんかい(笑)
山門をくぐり奥へ歩いていくと通路沿いにズラッと仏像が並んでいて、その中でも真ん中くらいにひと際目立つ存在が・・・
近づいていくと、大きなお腹と耳たぶの特徴的なお姿をした「布袋様」が鎮座しております。七福神の布袋様といえば金運のご利益らしいので、ワタクシもあやかってお腹をスリスリしてきました。
さて布袋といえばある一定の世代以上の方ですと七福神よりギタリストの布袋さんを思いだすのではと。そこで無理から問題です!
ギタリストの布袋さんが在籍していたバンドは何でしょう?
- 1BOØWY
- 2THE BLUE HEARTS
- 3GLAY
- 4BOØZU
お寺だけに思わず4にしてしまった方、正解にしてあげたい(笑)。
さらに奥へ進むと、目の前に広い敷地と瀬戸内海の海が見えてきました。海岸寺だけに海岸に繋がっているようで、この場所はよくマルシェなどのイベントも開催されてるところです。
海岸寺の過去記事はこちら↓↓↓
多度津町の海岸寺で「屏風ヶ浦夕波まつり2024」が2024年9月29日(日)に開催される!演奏などのたくさんのパフォーマンス、50店舗以上出店するマルシェもあるみたい
そんな広い敷地を歩いているといろいろと発見がありました!
明らかに意図的に造られたジオラマ風の空間。壺をひっくり返したような物に「高見の松」と書かれています。中央付近に松の木で作られた輪がありますが、そこから覗くと瀬戸内海に浮かぶ島が見えるんです。さてここでクイズです!
- 1小豆島
- 2讃岐富士
- 3高見島
- 4ひょっこりひょうたん島
角度を変えて無理から「他の島も見えるやん」てのはご勘弁を・・・
ワタクシが行ったときは高見島が綺麗に見えてましたが、雨や霧などの気象条件によっては島が消えることもあるみたいです!
他にも気になるものをたくさん発見できましたので、ここからは一気に駆け足で紹介します!
まずは恵比須様より皆さんへありがたいお言葉!「善を、徳として、富となり、家の安康に繋がる」そうです!ありがたき・・・
木の切り株かなと思って近づくと・・・
中身が無い!手びねりして陶芸でもやってたん?こんな綺麗に周りだけが残る事ってあるんですか?中身だけ虫などに食べられたのか、はたまた誰かがくり抜いた?
いつか見たお地蔵さんのように松の木が並んでますが、実はこの場所で何か環境系の実験を行っているようで、「松の全天候と二酸化炭素耐性の実験」との事です。何のことやら理解できませんでしたが、昨今の環境問題にも一石を投じるような大切な実験のようです。
海岸寺の敷地の中で一番大きく目立つ存在なのに特に説明看板なども見当たらず、手入れも行き届いてないのか土台がひび割れたりしてる様子。慰霊碑とかなんでしょうか?何のための塔かご存じの方います?
このくねくねした木。なんだかアフリカの原生林に生えてる木みたいなんですが、なんと世界中でここだけ!?かもしれない自立した藤棚だそうです。つる性の藤は何かに支えられて上から垂れ下がっているイメージなんですが、試行錯誤の末に自立できるようになったんでしょうか。5月くらいには藤の花が見れそうですね。
最後はこのステージみたいなもの。名前は「屏風ヶ浦夕波ブリッジ」2023年にクラウドファンディングが実施され作られたようです。この場所から眺める瀬戸内の島々と夕日は美しいでしょうね!
海岸寺に、こんなにも多くの発見があるとは思ってもみませんでした。おそらくまだまだ発見されていない面白いものが潜んでそうな雰囲気なので、海岸寺第二弾もありえるかも!?