この記事は2019年8月1日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。
結局のところ「京極通り」ってどこからどこまでなん?という問題
こういう仕事をしておりますと、GoogleMapさんのお世話になることが多いのですが、そんなある日のこと。
GoogleMapで丸亀城周辺を見ていたら、意外な場所で「おや?」と思う文字が目に入りましたのですよ。
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GoogleMapより
ここは丸亀城の大手門の前の通りの城東町交差点付近ですが、ここって「京極通り」じゃないよね?(赤丸はライターY口@まるつーがつけたものです)
念のために「丸亀市 京極通り」でググってみると・・・
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GoogleMapより
またまたぁ~、Google先生~、悪い御冗談を~。
その後あれやこれやと検索してみたところ、どうやらGoogle先生は本気でここが「京極通り」だと思っているようですので、これは正解を教えてあげなきゃいかんなと。
そう思ったまではいいのですが、じゃあ、厳密にどこからどこまでが「京極通り」なのかと言われると、これがイマイチよく分からない。とりあえず市役所北側の旧国道11号はそうなんだろうけど。
※ちなみにマピオンの地図も、GoogleMapと同じ場所が京極通りになっていました。GoogleMapはゼンリンとインクリメントPから地図データの提供を受けているようですので、そのどちらかが間違っているのかもしれません。
NAVITIME先生に聞いてみる
そこで、ルート検索でおなじみのNAVITIME先生に聞いてみました。
蓬莱橋の西端から塩飽町交差点までを指す緑の線が「京極通り」とのこと。だいたいイメージ通りのお答えですね。丸亀市民10人に聞いたら、7人くらいはこう答えるのではないでしょうか。私が思っていた「京極通り」もこんな感じでした。
だがしかし。ちょっと前に丸亀郵便局西向かいにできたマンションの名前は? そうです、「アルファステイツ丸亀京極通り」です。ということは、あの前の南北に走る道も「京極通り」ってことですよね?
丸亀市役所に聞いてみた
「京極通り」の真横で働いてる皆さんなら知ってるだろうということで、丸亀市役所に聞いてみました。市の回答は「あれは市がつけた愛称じゃないですしね・・・。県道だから県に聞いてみれば分かるかも」とのこと。
Y口:「じゃあ、美術館通りとか、市道に付いてる愛称は市がつけてるんですよね?そういうのをまとめて見れるところって無いですか?」
市:「え、それ調べてどうするんですか?」
Y口:「いやほら、夏休みの自由研究にどうかと思って」
市:「わー、すごいですね!」
なんか感心されちゃいましたが、「オッサンが暇つぶしにやってるだけ」とは言えず嘘ついちゃいましたごめんなさい。あと、市道の愛称も市では把握してないそうです。
香川県中讃土木事務所に聞いてみた
中讃の県道のことなら中讃土木事務所に聞けば間違いない、ということで聞いてみました。
「いつ誰が名前をつけたかとかじゃなくて、どこからどこってことですか? うーん、ちょっと調べますのでお時間ください!」
待つこと5分くらいですぐに調べてくれました。いつもご面倒をお掛けしてすみません。
中讃土木事務所さんが言うには、記録上は「県道33号高松善通寺線のうち、土居町と城西町を結ぶ1.4kmが京極通り」なのだそうで、具体的にどこからどこまでとはどこにも書いてないそうです。ですが、「丸亀市一番丁交差点から丸亀市城西町交差点までを今地図上で測ってみたら、だいたい1.4kmでしたので、多分この区間で間違いないでしょう」とのこと。なるほど!ありがとうございました!
確認してきた
あとはGoogleストリートビューの画像を記事に埋め込めば手っ取り早いのですが、Google先生に対する信頼が若干揺らいでいますので、自分の目で見てきましたよ。
丸亀市城西町交差点
南へ向くとこんな感じ。善通寺方面へカーブした先は、もう京極通りではありません。
交差点のそばに、ちゃんと看板がありました。「ここから北が京極通りですよ」と教えてくれてたのね。
地図だとこの交差点。↓↓↓
塩飽町交差点
吉塚仏壇店の前の交差点です。京極通りはここから東に延びています。皆さんおなじみの京極通りです。
地図だとここです。↓↓↓
丸亀プラザホテル前あたりの看板
信号待ちの車内から撮影。「西も東も京極通りですよ」と教えてくれていました。
丸亀市一番丁交差点
この大きい歩道橋があるのが丸亀市一番丁交差点です。昔のTSUTAYA丸亀店前あたりから東向きに撮影。ここで京極通りは終わりです。
歩道橋の上から東向きに、愛称のついていない県道33号線(旧国道)を撮影。正面に見えるのは青ノ山です。
歩道橋からちょっと西寄りの中央分離帯に、「京極通りはここから西側ですよ」という看板が。雨の日も晴れの日も、凍てつく朝も蒸し暑い夜も、ずっと無言のまま教えてくれてたのね。今まで気づいてあげれなくてごめんなさい。
地図だとこちらです。↓↓↓
どう説明すればいいのか
さて、この区間を人に教える時にどう説明すればいいのでしょうか。うーん、また中讃土木事務所さんに由来から調べてもらう?
と、思いながらアップ用の画像を撮りに行って気づきました。「京極通り」って、外堀を埋めて国道にしたところやん、と。
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GoogleMapより
↑この地図をご覧ください。青線が丸亀城の外堀跡、赤線が旧国道11号(今の県道33号線)です。マウスで引いた線なのでグニャグニャなのはご容赦くださいね。
青線と赤線が重なっているところ、つまり「京極さんのお城のお堀を埋めて立派な道を作ったところ」だから「京極通り」、という訳なのでしょう(多分)。説明する時もそれでいいと思います。前置きとして外堀やら何やらから説明しないと伝わらない気もしますが。
これはあくまでもライターY口@まるつーが勝手に導き出した結論ですので、正確な由来が知りたい人は、ご自分でちゃんと調べてくださいね!
あと、「さぬき浜街道はどこからどこまでなのか問題」ってのもあるようですので、興味がある方は調べてみてください!
丸亀市から連絡が!
上にも書いたように、愛称のついている市道について一度は「把握していない」という回答だった丸亀市ですが、後日連絡をくれて「調べてみたら、計4つありました」と教えてくれました。
美術館通り
いのくま通り
鶏鳴通り
ちょっとマニアックな「鶏鳴通り」。城乾小学校の東側を南北に走る道です。
以上3つは私も把握していたので、看板の画像を用意していましたが、もう1個未知の道があったとは!
さぬきロマンチック街道
という訳で画像はありません。ラスト1個の「さぬきロマンチック街道」は、主に旧金毘羅街道(丸亀街道)だそうです。起点が西平山町(太助灯籠の前)で、終点が垂水町と善通寺市の境界辺りです。
まるで浸透していないのは、「金毘羅街道」で話が通じるからでしょうね。でも、せっかく教えてくれたので、今後機会があれば(まるつーで)積極的に使っていきたいと思います。丸亀市都市整備部建設課のYさん、ありがとうございました!
起点はこちら。↓↓↓
終点はこちら。↓↓↓