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この記事は2019年10月7日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

宇多津町の香川短期大学前の交差点に県内初のラウンドアバウト(環状交差点)が導入されるみたい。四国水族館オープンによる渋滞緩和のため

ラウンドアバウトができる交差点

宇多津町の香川短期大学前の交差点に、ラウンドアバウト(環状交差点)が導入されるそうです。香川県では初めて、四国でも愛媛県松前町に続いて2例目の導入となります。

場所

ラウンドアバウトの説明の前に、まずは場所から。
JR宇多津駅から北へ直進し、さぬき浜街道を越えて「イオンタウン宇多津」を経由し、北西角に「香川短期大学」がある交差点です。

ラウンドアバウトができる交差点

北向き

宇多津ラウンドアバウト東向き

東向き

宇多津ラウンドアバウト南向き

南向き

宇多津ラウンドアバウト西向き

西向き

完成予想図はこんな感じ。↓↓↓

ラウンドアバウト完成予想図

この図だと、北から南へ向いて見下ろしている感じになります。つまり、下が「ゴールドタワー」や「四国水族館」、上が「イオンタウン宇多津」や「JR宇多津駅」になります。

地図だとこの交差点です。↓↓↓

ラウンドアバウトとは

ラウンドアバウト(英: roundabout、日本語:環状交差点)とは交差点の一種である。3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したもので、この円形のスペースの真ん中には中央島と呼ばれる、円形の通行できない区域がある。車両はこの中央島の周りの環状の道路(環道)を一方向(右側通行なら反時計回り、左側通行なら時計回り)に通行する。

引用:Wikipedia

簡単に言うと、信号のない一方通行の円形交差点です。日本語では環状交差点と呼ばれています。
通行する際のルールは下図の通り。↓↓↓

ラウンドアバウトの利用方法

警察庁公式サイトより

文字で読んでも分かりにくいとは思いますが、これだけは守るべき、というルールは以下の5点です。

  • 徐行して交差点内に左折進入する(進入時はウインカー不要)
  • ラウンドアバウト内は時計回りで通行する
  • ラウンドアバウト内を通行する車両が優先
  • ラウンドアバウトから出る時は左折退出する(退出時はウインカー必須)
  • 信号がないので自転車や歩行者に十分注意する

ラウンドアバウトのメリット

ラウンドアバウト導入で、様々なメリットがあると言われています。

安全性の向上

構造的に出会い頭の事故が無くなるほか、交差点進入時の速度が抑制されるため、重大な事故が発生しにくくなります。

円滑性の向上

信号による待ち時間が無くなるため、交通が円滑になります。

地球環境にやさしい

信号が無いので電力を消費しないほか、交差点での待ち時間が減るためCO2の削減にも繋がります。

災害に強い

災害時や停電時も交差点機能を維持できるため、普段と変わらず運用できます。

維持管理コストの縮減

信号の運営・点検・補修にかかる費用が削減できます。

ラウンドアバウトのデメリット

一方で、全国各地に既に導入されたラウンドアバウトの利用状況を見てみると、いいことばかりではないようです。

渋滞の原因になる

「あれ?メリットの方で待ち時間が減るって言ってたやん」と思われるかもしれませんが、交通量がある程度までだと確かに待ち時間が減ります。ですが出口の先でどこか1箇所でも詰まると、交差点内に車両があふれかえるため、関係のない方向でも渋滞することになります。

優先順位が混乱する

左方進入より環状道路内の通行が優先されるため、左方優先の原則に慣れているドライバーは混乱することがあります。

方向感覚を失う

人によっては、「あれ、どっち向いて走ってんだ」と方向感覚を失います。幸いこの交差点はゴールドタワーというランドマークがあるため、どっち向いてんだ状態になることは少ないと思われます。

歩行者が通行しにくい

信号があれば青になれば渡ればいいだけなのですが、ラウンドアバウトでは自らタイミングを見計らって渡ることになります。視覚や聴覚に障害を持つ方などは、自力で渡るのは無理になりますので、今後は誰かに助けてもらわないといけなくなります。

そもそもルールを守らない

全てのドライバーがルールを守って初めてメリットが活かされるラウンドアバウトですが、導入後何年経っても逆走車両が後を絶たないという報告があります。また、ウインカーの使い方は多くのドライバーが間違っているみたいで、ウインカーは入る時は出さない!出る時に出す!が正解です。

さて、どうなる?

報道によると、四国水族館のオープンにより予想される渋滞解消のために導入する、とのことでしたが、果たしてどの程度効果があるのでしょうか。駐車場から近すぎるので逆に混雑するんじゃないか、と不安視する声もSNS上には見られます。

いずれにしても、ルールを守って初めて機能するシステムです。また、香川短期大学の前ですので、現在でも登下校の学生さんが数多く通っていますし、水族館ができれば宇多津駅から歩いて来館するお客さんの多くがここを通ると思います。譲り合いの精神を忘れず、交通法規に則って心穏やかに利用したいですね。

宇多津町のラウンドアバウトは、2020年3月までの完成を予定しているそうです。

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