まんのう町にある満濃池堰堤の柵が新しくなって、見た目も強度もグレードアップしてるようです。
満濃池堰堤(えんてい)とは?
農地へ水を人工的に供給する灌漑(かんがい)用溜池としては県内1位の満濃池にある、河川の水をせき止めるための構造物のことです。
堰堤は満濃池の北西にある駐車場から覗けるのですが、そこに設置されてる柵が上記画像の通り老朽化もあってリニューアルされてました。
新しい柵
以前と柵の構造も全体的に変わり、正確にはわかりませんが、公園などで見かけるような環境にやさしく優れた耐久性を持つプラ擬木「テンダーウッド」っぽい素材を使ってるみたいです。
近くでみるとこんな感じで、前の柵よりも太く柵の本数も多いので小さなお子さんがすり抜けてしまうという心配がかなり軽減されたかと思います。
よくよく見ると、これまで雑草が伸びていた柵の土台部分もコンクリートで固められていて、この場所から見える景観も変わっていることがわかります。
夏の風物詩「ゆる抜き」
満濃池では、江戸時代以前から毎年6月中旬に「ゆる抜き」と呼ばれる行事が行われています。これは、讃岐平野の本格的な田植えシーズン到来を告げるイベントであり、その日には、写真のように満濃池堰堤下から滝のように水が流れ落ちる幻の滝を見ることができます。
毎年この光景を目にしようと、満濃池堰堤から下までずらりと人が集まっていて、今回新しくなった柵越しから眺めてる様子も見られます。確かにこれだけの人が集まるとなれば、安全面も考えて柵を新しくする必要があったのかもしれませんね。
満濃池の「ゆる抜き」に関する記事はこちら↓↓↓
6月15日(月)満濃池にて「ゆる抜き」が行われる。これにともなう増水に注意
満濃池の龍
この満濃池には、今年の干支である龍(大蛇)が住んでる・・・という話を聞いたことはありますか?
平安時代の中ころに書かれた「今昔物語」巻二十の第一に「竜王、天狗のために取られたる物語り」としても描かれた満濃池の龍伝説は、この地方で古くから語り継がれてきた、海とも見える大池の神秘を物語るお話が載せられています。
もしかしたら今も水の奥底に姿を隠してる龍(大蛇)から何かエネルギーを感じ取ることができるパワースポットなのかも・・・?
◇ 満濃池堰堤
所在地:香川県仲多度郡まんのう町神野
駐車場:あり
関連リンク:まんのう元気プロジェクト 公式サイト