最近レトロという言葉があれば何にでも飛びつくワタクシに同僚から質問をいただきました。
同「ことでんの滝宮駅あるやん?」
私「あー、ことでんの」
同「行ったことあるん?」
私「いや、ほぼ車メインで、たま〜に自転車、ときどきJRの生活圏でことでん乗ったことないんですよ」
同「一回行ってん」
本日の取材先が急遽決定しました。
ただ暑いし今は室内でアイス食べてたほうが幸せかなと思いつつ、いったいどんなレトロな所なのか無理やりワクワクさせるため、お世話になってるGoogle先生にも聞かず、一切の情報を絶って現場へ向かいました。
公共の施設なのに道に迷うことなくあっさりと到着しましたがこれがなかなかの出で立ち♪
「かわいいやん」
シルバニアハウスで廃墟感出すならこんな感じかな。
しかしあまりの可愛らしさに、自身の心の中に長い間仕舞い込んでいた「乙女心」を刺激し、大人になるまで人には黙ってた、子供の頃にお人形さんで遊んでた淡い経験を思い出してしまいましたよ。
最近レトロというと廃墟感の高い物件ばかりを見てきたので、この可愛いレトロにがっつり心を掴まれました!いわゆる一目ぼれってやつですね。淡い青と白のツートンカラーにピンクの差し色が入り「かわいい」という言葉がピッタリです!でもこの建物、大正時代に開業した築86年の木造駅舎なんだそうです。
そばに建つ赤い丸ポストもレトロな雰囲気を醸し出しちゃってる。(言葉づかいもおかしくなってます)
外観だけで内部はしっかりリフォームしてる、そういう物件は最近多いですけど内部も裏切ってませんでした。
木のベンチや味のあるライト、ミラー、改札口すべてがレトロな雰囲気とマッチしてますね。まるで自分がメルヘンな物語の中に迷い込んだ主人公になった気分で、両手を広げてクルクル周りたいくらいです。
2023年12月に無人駅になってみたいで、そのタイミングでICカードで決済する設備を導入したんですね。ん〜ここだけ近代設備(笑)

今ではあまり見なくなった公衆電話もあります。公衆電話自体みかけなくなりましたけど使ってるシーンもなかなかお目にかかれませんね。
自動販売機はなぜかお金の投入口がテープで塞がれていました。料金は表示されてるんですがpaypay対応でもないですね。
横から見るとこれまたかわいい。急こう配な三角形の屋根は地面にあと一歩のところまで延びてますよ。心の中で「こんなおちゃめなと所がまた可愛い!」と胸を締めつけられます。
寒い地域では雪が積もらないように、片側だけ急な屋根が多いイメージですが、雪国の建物を参考にしたんですかね?
取材をしていたらちょうど電車が入って来て、慌てて写真を撮りました!その姿はまさに撮り鉄そのもの!
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ホームに上る石造りの階段も多くの人に踏みしめられたような歴史を感じますね。
駐輪場に置いてある自転車が今も現役で活躍してる駅なんだなって実感しました。最近の駅は都会的なデザインで何だか殺風景に感じてるので、こんな可愛い駅を利用できる人が羨ましいです。
このような貴重な可愛いレトロな建物をいつまでも残していきたいですね。