カヌーで有名な府中湖の周りを車で移動していると山の登頂付近に塔!?のようなものがいつも見えてるんですよね。毎回「何だろ」と思いながらスルーしてその日は忘れるというのがづっと続いてたのですが、涼しくもなってきたし見てこよかなといざ入山です!
この山は「猫山」という名前だそうです。野生の猫がたくさん住んでるとかなにか所以があるんでしょうか。猫が好きなのに猫アレルギーで苦しんでいるワタクシは気のせいかすでに鼻がムズムズし始めています(笑)
ここが正式な登山口なのかは現時点ではわかりませんが、登り始めるといきなり運命の分かれ道的な場所が出てきました。左の細い道と右の少し広い道。頂上に向かっているのは左の細い道っぽいですよね。舗装はされていて、車でなんとか登れそうかなという勾配です。
涼しくなったとはいえ、頂上までの距離はまあまあありそうなので、少しでも車で距離を稼ぎたいという希望を最後まで捨てたくはなかったのですが、もし車が通れなくなったらバックで戻るのは避けたいので、ここは気合を入れて徒歩で目指すことにしました。
猫じゃらしが生えてましたがまさかこれが猫山の由来じゃないですよね(笑) この後、酷道がまってるとは知らないので周りを観察する余裕がまだあります。
少し進むと路面がだいぶ怪しくなってきました。路肩が崩れてたり木や草を張り出してたりと、とても車では通れない状態だったので徒歩を選択したのは間違いではなかっんですね。歩き出してからまだ5分と経ってないくらいで早くも運動不足の影響が出始めてます(汗)
でもしんどい思いをしながらもたまに見える美しい眺めは絶景ですよ。府中湖にかかる府中湖大橋もこうやって上から眺めてみるとジオラマのようにも見えます。
さらに奥には高速道路と府中湖PAがあります。何年か前に府中湖PAの食堂で食べた「鴨ねぎそば」がすごく美味しかった思い出があるんですが、最近行ったらメニューから無くなってました・・・
さっきの絶景はどこいった!? 全然舗装されてませんし先が見えん!「どこ?」「まだ?」「うわっ」3つの言葉を繰り返しての登山で楽しめてません(笑) クモの巣トラップも数メーターごとに設置されてますし・・・
久しぶりの人工物とご対面!ガードレールでほっとできるなんて(笑) この場所に来た人間の痕跡を確認できると不思議と安心します。ガードレールがあるという事は、ここまで車で来る人がいるんでしょうか。
すでに歩き始めてから脳内では1時間以上は経過した頃(実際は15分)にようやく例の鉄塔が木々の隙間からチラリと見えだしました!
「やっと着いたー」「でかい」と同時に叫びたい!
近くで見たら予想以上に高くて何本もの鉄柱を組み合わせて上に伸びてます。それよりも気になるのは、この資材をさっきの道を使って運んだんですかね?トラックに資材積んで登ってくるっつったってアータ、歩きでも狭いと思ったところが何箇所かありましたよ!? それとも元々は広くて植物などの侵食で狭くなったのかな!?
上ばかり見てたら疲れるし目線を水平にして周囲を観察してると1本の木に赤色の何かが張り付いてるのを発見。
キティ山岳会153.7m
かわいい名前です♪ ん?猫山だからキティ?でも以前サンリオがキティちゃんは猫じゃないと発表して世界中が震撼したという記事を見たことがあります。
赤いプレートの奥には大きな岩が鎮座しています。人為的に置いてあるのかな?気になるので裏側に回ってみると・・・
なんと「ほこら」岩をくり抜いて作られているようです。誰がいつ造ったのかは謎ですが、帰路の不安を少しでも払いたいと下山の安全を拝んでおきました。
この写真、一見なんでもないように見えますが個人的には珍しかったので撮影しました。1本だけ伸びてる植物のつぼみも何が出てくるのか気になりますが・・・
NTT DoCoMoと刻印があります。石柱にDoCoMoと入ってるのがなんとも違和感というか新鮮さを感じました。でも何か懐かしいなと思ってたら、このロゴは2008年6月をもって終了していて、現在は全て小文字で「docomo」になってるんですね。
という事は、この石柱は2008年以前に作られたもので、鉄塔もドコモの電波塔ということに。使っている携帯の電波も一度猫山山頂のこの鉄塔に届いているかもしれないですね。
帰路についてすぐの場所に、登りの時は見つけられなかった大きな岩を見つけました。
この岩、よく見ると人の顔に見えませんか?アメリカのラシュモア山にある大統領の顔みたいに。険しい表情ですがやはり酷道をここまで登ってきたことによる苦痛の表情なんですかね(笑) 以前に今回よりも厳しい環境の善通寺の山で人面岩を探し回って見つけられなかったのにここで出会えるなんて!
ちなみに猫は1匹も見つけられませんでした。
この山がある地域は通称「猫山」と言われているらしく、その名前がついたのかもしれないですね。余談ですが北海道を中心に猫山という苗字の方が全国に60人ほどいるみたいで、坂出市に住んでた猫山さんが北海道に移り住んだとも云われているとか(諸説あり)
追加情報
「キティ山岳会」が気になり、戻ってからいろいろ調べてみると、中四国のいろいろな山に登り「キティ山岳会」のプレートを取り付けているようです。猫山だからキティってわけではなかったんですね(笑)
山登りが趣味の方にはかなり有名なプレートで、いったい何者なのかと一時ネット上でも話題になったそうですが、はっきりとした確定の情報はありません。神出鬼没で謎な存在が「山登り界のバンクシー」みたいに思えます(言い過ぎかな)。調べる限り一番古いキティ山岳会の記事は2007年まで遡り、いまだに正体は不明で「高知の男性」との噂だけ入手できました・・・ご存じの方いますか?
讃岐平野よく見えます
またひとつ謎が解けましたね
他の謎山にも登ってください
次の記事楽しみにしていいですか?