全国でも珍しい! 快天山古墳の同時埋葬ミステリー

丸亀市綾歌町 快天山古墳

香川県丸亀市にある国史跡「快天山古墳」を知ってますか?日本最古の石棺をもつ四国最大の全長98.8メートルの立派な前方後円墳で、そのスケール感にまず驚かされますが、今回新たに「3つの石棺が同時に埋葬されていた」という発見があったそうです!ということで、さっそくその場所へ向かってみることにしました♪

Googleマップだとたどり着けない?

丸亀市綾歌町 快天山古墳

こんな感じでGoogleマップのナビ通りに行くと住宅街に案内されて放置されてしまいました・・・実際は画像の赤で記したところが駐車場スペースになっています。

丸亀市綾歌町 快天山古墳

仕方なくその周辺をぐるっと回っていると途中で道案内の看板が出てきました。東側の通りには案内の看板があるのでなんとか辿り着けましたが西側はわかりづらいです・・・

丸亀市綾歌町 快天山古墳

そんなこんなで、迷いながらも駐車場に到着しました。な~んか「快天山古墳」っていう名前を最近見た気がするな~と思いながら運転してましたが、この場所に残った動物の足跡を見て思い出しました!皆さんは覚えてますかね?

そう・・・昨年の12月に猿が目撃された場所で名前が出てたんです↓↓↓
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こんなタイミングで思い出すもんだからドキッとしましたが、出会うことなく無事に終えられました・・・皆さんも行く際はお気を付けて。

いざ快天山古墳へ!

丸亀市綾歌町 快天山古墳

さて話は戻って、駐車場から快天山古墳へ向かうにはチェーンを外して入るようになっています。ある程度身長のある方であればリングサイドのロープを跨ぐように入ることもできます(笑)

丸亀市綾歌町 快天山古墳

チェーンの向こう側は山の方にある公園のような自然豊かな景色が広がっていて、普通に野原が広がってるように見えるだけでどこから古墳なのか素人の目ではわかりません(汗) 少し先へ歩いて行くと三つの看板を見つけました。

丸亀市綾歌町 快天山古墳

そこには「快天山古墳 前方部前端」と丁寧に記されてます。

丸亀市綾歌町 快天山古墳

おお!ここが古墳の端っこなんか~!と感動しつつ本日の目的の場所である後方へ向かいます。ほぼ看板に助けられてますね・・・

丸亀市綾歌町 快天山古墳

丸亀市綾歌町 快天山古墳

到着してみると中央辺りに、お墓のようなものが3基並んでるのは見えるものの、さすがに3基の石棺は見られませんでした。昔はもう少し数があったようですよ↓↓↓

埋蔵文化財発掘調査場所

丸亀市綾歌町 快天山古墳

このすぐ近くに「埋蔵文化財発掘調査のため地立入禁止」となってる区画がありました!
丸亀市教育委員会が行った調査によれば、石棺は後円部に並んでおり、それぞれ「1号石棺」「2号石棺」「3号石棺」と命名されています。3基はこれまで「2号→1号→3号」の順で作られたと考えられていましたが、今回の調査で同じ盛り土で覆っていることがわかり「同時に埋葬されたのでは」という新説が浮上したんだそう!埋葬文化や他地域の古墳とのつながりを考える上でもかなり重要な発見ですし、同時埋葬されていること自体が全国的に見ても珍しいそうなんです。

3基も並んで同時に埋められているなんて、何か特別な思いや儀式があったのではと想像が膨らみますね。

丸亀市綾歌町 快天山古墳

さらに面白いのは埋葬の方法がそれぞれ違う点!1号と2号石棺は石で囲む「石槨」という形式なのに対し、3号石棺はなんと粘土で覆われた「粘土槨」。この違いが意味するものは一体何なのか・・・まだまだ謎が尽きません。

現地には調査の成果を間近で見られる展示や解説もあり、歴史好きにはたまらないスポットとなっています。古代ロマンに触れながら、自分なりの「石棺物語」を想像してみるのも楽しいですし、景色も素敵なので気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね!

関連リンク:丸亀市 公式サイト

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