丸亀城内堀の水、実は定期的に抜いているのをご存知でしょうか?
なぜ抜いているのかと言うと、内堀の水質悪化を抑えるために魚類を捕獲しているのだそう。今年も1月17日(金)に市の職員たちによって大手門東側の堀の水が抜かれ、約1トンの魚類を捕獲しました。
そのうち、フナなどの在来種は土器川生物公園などに放流し、ブルーギルやミシシッピアカミミガメのような外来種は駆除したそうです。
そういえば、池の水を全部抜く例の番組に丸亀城が取り上げられた時にも、同じことをやっていましたね。
その時の記事はこちら。↓↓↓
丸亀城で「池の水ぜんぶ抜く大作戦」田中直樹さん・田村淳さん・的場浩司さん・あばれる君が来てる
また、水を抜いた後は、しばらく天日に晒すことで水質浄化に繋がるのだとか。
丸亀市の丸亀城管理事務所に確認したところ、今年は3月中旬まで水が抜けた内堀を見ることができるそうですよ。
見に行ってみた
なるほど、水がほとんど無くなって、底のヘドロが見えていました。
何かお宝はないかと堀端を東へ歩いていくと、内堀の北東角、ちょうど旧城内遊園地の東側あたりに、お堀の底から歯ブラシみたいな木の杭が見えていました。
住みます芸人に聞いてみた
城内観光案内所に行くと、丸亀市住みます芸人の大木亀丸さんが栞うちわを作っていたので聞いてみました。
まるつー「お堀の水、抜いとるなあ」
亀丸「市の職員さんが中に入って魚を捕まえてましたね」
まるつー「捕まえると言えば、亀丸邸に入った泥棒、捕まったん?」
亀丸「まだなんですよね……。金目の物と一緒に盗られた僕の財布は、3000円入ったまんまで捨てられているのが見つかりましたが」
まるつー「泥棒も売れない芸人からは盗れなんだか……。ところで話を戻すけど、水を抜いたお堀に歯ブラシ状の木の杭が見えよんやけど、なんか知っとる?」
亀丸「いや、知らないです」
知らぬならもう彼に用はない。
またネタがあったら教えて、とお願いして、ちゃんとした専門家に聞くことに。
ちなみに亀丸邸に泥棒が入った話はこちら。↓↓↓
大木はんすけ、M1グランプリそっちのけで住之江グランプリに夢中。そして泥棒に入られる
市役所に聞いてみた
あの木の杭は何なのか、困った時の頼みの綱・丸亀市文化財保存活用課に聞いてみました。
すると、「断定はできないけれど」との前置きをされた上で、「おそらく江戸時代にこの場所に架かっていた橋の橋脚部分ではないか」との回答をいただきました。
ということは、お城側に大きい石が転がっているのも、橋を架けた際の捨て石か何かかな、と思って聞いてみると、「形状から判断すると、あの石は近現代になって何らかの理由で放り込まれたもので、橋とは関係ないのでは」と推察されているそうです。
この場所以外にも、城西小学校の運動場側に渡る橋が江戸時代にはあったようですが、こちらは水を抜いても何の痕跡も残っていないのだとか。
古い資料を見てみた
丸亀市立資料館所蔵の「丸亀城木図」は、寛文10(1670)年頃の丸亀城の様子を表した模型ですが、こちらを見ると確かにこの場所に橋が架かっています。
逆に今ある北向きに架かっている橋が当時はなかったのですね。
また、戦後間もない国土地理院の空中写真(昭和22年10月撮影)を見ると、橋らしきものがうっすらと見え、渡った先に続く道の存在もうかがえます。
人が歩いて渡れる程度の橋は、戦時中くらいまでは残っていたのかもしれませんね。
となると、ご年輩の方だと記憶に残っている方もいらっしゃるのでは?
結論
ということで、歯ブラシ状のアレは江戸時代の橋の遺構(多分)ということでした!
このような街角にひっそりと埋もれた文化財は、まだまだたくさんありそうです。
皆さんも、身近に気になる何かがあればコメント欄で教えてくださいね!
場所
地図だとこのへんです。↓↓↓
30年ぶりくらいに見た(笑)