丸亀城に「二酸化炭素を食べる自動販売機」が2025年2月上旬頃から設置されています。
聞き慣れない表現が気になるので見てきました!
2025年2月14日(金)の様子
「二酸化炭素を食べる」というだけに、白地に街や緑の木々がデザインされていて、ザ・エコ!て感じの外観ですね。
この自販機は、アサヒ飲料が2023年6月から実証実験を始め、2024年から本格展開を始めた国内初の自動販売機だそうで、「都会の中に森を作る」をコンセプトに作られ、森林のような存在になることを目指して開発されました。
設置されている場所は亀山公園駐車場内、丸亀市立資料館の近くです。
商品の取り出し口の裏側に二酸化炭素を吸収する粉末状の特殊材が設置されていて、大気中の二酸化炭素を食べる仕組みになってるそうです。その吸収力はなかなかのもので、1台あたりの年間吸収量は稼働電力由来の二酸化炭排出量の最大20%も見込んでるとか。しかも、吸収した二酸化炭素は循環資源として肥料やブルーカーボンを含むコンクリートとしても有効活用することを目標にしてるんです。大気中の二酸化炭素を原料にして肥料を作る事例もあるので、新規性が高くて注目も集まってるようですよ。
大手のスーパーゼネコンなどでは、二酸化炭素を活用したコンクリートが活用されてるそうなので、より早く実現されそうな気がしますね。多量の二酸化炭素を使って安価に作り出すことができるようなので、カーボンニュートラルを目指す企業としてもアサヒ飲料は大きな注目を集めるんじゃないでしょうか。
丸亀市では脱酸素社会の実現に向けて二酸化炭素を含む温室効果ガス削減を目指した取り組みを行っています。2024年には電気自動車の普及拡大に向けて施設敷地内にEV充電スポットを複数箇所設置する取り組みも行ってきました。今回の自販機導入もその一環で、四国の自治体では初の試みなのだそうです。
丸亀城自体は自然豊かなスポットなので、「都会の中の森」というコンセプトからは外れてるように思いますが、地元民だけでなく観光客も多く訪れるスポットに設置することで脱酸素を目指す自治体として知名度が上がるかもしれませんね。
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◇ 丸亀城 二酸化炭素を食べる自動販売機
所在地:〒763-0025 香川県丸亀市一番丁
駐車場利用時間:6:00~19:00
関連リンク:丸亀城公式サイト